かぐや姫みつけ隊:「蕎麦」編

前号に続く11月9日の「かぐや姫みつけ隊」レポート、今回は「蕎麦」編です。

午前、「さくら蕎麦の会」の方が午後に食べるお蕎麦の準備をするのを見せていただきました。台を二台準備して、代わりばんこに打っていくのですが、これがなかなかの力作業!そして真剣な表情!気持ちをこめて打っているのが横で見ていて強く感じられました。

「さくら蕎麦の会」にはユニフォームともいうべき半てんと帽子、手拭いがあり、皆さんお揃いでビシッと決めていらっしゃいます。


どうやら、これを着ないと気合が足りない感じなんだとか!粉が団子状になり、のされて・・・着々と姿を変えていきます。その様子も興味深いのですが、一番の圧巻は、お蕎麦を切るときかもしれません。私も一度体験したことがあるのですが、細く均一に切るのは本当に難しいとわかりました。だからこそ、蕎麦打ちの要の一つでもあるのですよね。粉をこねるところから切るところ、はたまた茹でるまで、どれも気の抜けない作業なのだと実感しました。どんなものでもそうなんでしょうけれど、美味しいものには心がこもっているんだなということを目の前に見せてもらえた気がします。また、そのようにして、作るところから食べるまでの一連のものを間近で見る機会があるというのは素敵なことだと感じました。

さて、「かぐや姫みつけ隊」。舞台は「竹」から「蕎麦」へ移り、皆さんには屋内に入っていただきます。中ではお蕎麦をお出しする準備が進み、作った蕎麦猪口やお箸を洗ってくださるかたわら、「蕎麦の会」の方が午前に打ったお蕎麦を茹でてくださっています。

そして、スペース前方には台が準備されており、そこで蕎麦打ちの実演が行われるのです!

適宜説明を加えながら、実演がなされます。さすが各地で実演されているだけあって、堂々たるお姿です!ご自宅で蕎麦打ちをなさるという方も、お蕎麦が大好きなお子さんも、興味を持って見つめます。一方、茹で上がったお蕎麦が運ばれてきて、味わいます。茹でたてのお蕎麦の美味しさに、皆一様に顔がほころんでいました。竹の器や竹のお箸もまたお蕎麦の美味しさを引き立てていたような気がします。

和やかな笑顔で、催しは終了しました。

ご近所とはいえ、この催しが無ければ出会うことの無かった方々もいらっしゃると思います。そんな方々が出会い、笑顔で触れ合い、楽しみを共有する・・・時が移ろっても変わらぬ人の情を見たような気がします。

実行委員の方と一緒に今回お手伝いをさせていただいた私ですが、皆さんの情熱や明るさを本当に素晴らしいと思いました。特に、外からは目に見えぬ部分でご尽力くださった方には学ぶことも多く、私も自分を省みる機会をいただきました。
・・・そんなこんな全てのことに、有難うございました(萌黄)。

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