ご宝前結婚式vol.4 “いよいよ挙行”

いよいよ当日。さすが!天気予報はばっちり当たって季節が戻ったかのような快晴でした。境内中央にある銀杏の樹の葉が綺麗に紅葉し散り敷かれ、金色の絨毯のようです。

友人のタイ人たちを起こすのが大変だったことはさておき・・・7時過ぎに私の着付けの方がお越し下さり、準備が始まりました。お式は11時からでした。

ご宝前結婚式では白無垢に綿帽子をかぶります。和装用のお化粧といっても今はあまり白く塗らず、自然な色に仕上げるそうです。もともと色が白いほうではないので、白いお衣装が似合うかどうか、けっこう心配だったのですが、さすがはプロの方!見られるように仕上げて下さったと思います。

東京新宿にある常圓寺のご住職にご導師をおつとめいただき、お式は行われました。穏やかに晴れる中、笙(しょう、雅楽に用いられる和楽器)の音が優しく響きわたります。途中、「ここはどういう動きだったかな?」とわからなくなってしまいそうな場面でも、お役のお上人がささっと動いてサポートしてくださいます。

ご宝前結婚式ですので、読経もあります。法華経の中でも普段よくよんでいる「如来寿量品第十六」の一部分、とても美しい箇所を訓読でよみます。古い言葉ではありますが、日本語になっているので、少し教えていただくと意味がよくわかります。この世の美しさをたたえた、祝いの場にふさわしい、とても素敵な内容です。

式次第の中で、その内容から結婚式ということを示すものに、
① 奉告文(ほうこくぶん、結婚することをご本尊さまに申し述べる)
② 念珠授与(ご導師よりお数珠をいただく)
③ 指輪交換
④ 誓詞(二人で声を揃えて誓いの詞をご本尊様に向かって述べる)
⑤ 盃礼(はいれい、三々九度、ご導師と新郎新婦で行う)
⑥ 親族固めの盃
⑦ 授証(日蓮宗の方式に則って結婚の儀が執り行われた旨を証するもの)
⑧ 祝祷(しゅくとう、お祝いの詞をご導師よりいただく)
があります。

vol.1でも書きましたが、「念珠授与」はご宝前結婚式の特徴の一つといえます。ご導師より、お数珠をいただきます。お数珠は自分の身を守ってくれるものでもありますので、ずっと大切に使っていきたいと思います。

誰もがおっしゃることですが、当日は本当にあっという間に時間が過ぎてしまいます。あっという間のことにどれだけ準備の時間をかけるの!?という声も時に聞きますが、特に今回の場合、直接の自分のことではないにも関わらず、労力と知恵をいとわずに出して助けて下さった式衆のお上人がたには深く感謝する次第です。またこの他にも、境内のお掃除をしてくださった方、当日お寺にてお留守番してくださった方、準備を手伝ってくださった方などなど枚挙にいとまがありませんが、じつに多くの方にお世話になりました。本当に有難うございました。
ご恩に報いることができるように、お坊さんへの道を引き続き頑張ります。

ご宝前結婚式についてもっと知りたい方、実際に挙式してみたい方等いらっしゃいましたら、お電話やメールにてお問い合わせください。当山にて挙式をすることもできます。

次の、「和讃編」にて「ご宝前結婚式シリーズ」は終了です。(緋)

| お便り一覧へもどる |