ご宝前結婚式vol.2 “式次第を決める”

まずは、お式の準備のお話を書きたいと思います。ここ佐倉の、近くのお寺さんのお上人(しょうにん:日蓮宗でお坊さんのことを言います)がたにお式を手伝っていただきました。

何度か打ち合わせを行った中でとても心に残っているのが、準備、それも式次第を考えることから関われたということです。自分たちのために周りの皆さんが色々と心を砕き動いて下さっている姿を目の当たりにできたことも、有難いことだと思います。

打ち合わせではまず、式次第を決めることから始めました。日蓮宗が定める結婚式の流れはあるのですが、式中に行うことは決まっているものの順番など工夫できるのです。私の両親の時の式次第やお手伝い下さったお上人がたの結婚式の時の式次第、それらを持ち寄り皆で検討しました。「こちらの式次第だとハイライトが作りやすいね」とか、「こうすると動線が短くて済むね」などなど。ビデオも見て色々と教えていただきます。皆さん、恥ずかしがりながらもとても丁寧に教えてくださいました。

かくして式次第を決めたわけですが、私たちが「これはやりたい!」と思ったのは、両親が結婚式の中で行った「献香」です。今ではあまり行われないのか当時から珍しかったのか・・・他の式次第で見かけることはありませんでした。両親が行ったスタイルを受け継ぎたいと、私たちも「献香」をお式の中で行いました。ご宝前にお香を手向けるということですが、「誓詞(誓いの詞)」を読み上げた後に、その用紙をお香で焚きしめることにしました。

私自身、ご宝前結婚式には参列したことも無く、初めてのことの連続でした。最初はなかなかイメージが付かないところもあったのですが、打ち合わせをしていく中でお上人がたに色々と教えていただき、時には自分たちの意見も聞いていただき、準備はだんだんと進められていきました。(緋)

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