花まつり講談vol.1-講談編

4月6日に、「花まつり講談」という催しを行いました。「花まつり」というのは、4月8日のお釈迦様のお誕生日をお祝いするお祭りです。今年は、講談会がありました。講談師は、神田京子さん。寄席の出演のかたわら独演会やメディアでの活動など、形にとらわれず講談の普及に東奔西走していらっしゃる方です。あるご縁で京子さんと知り合うきっかけがあり、お願いできることとなりました!

当日は、佐倉市内の桜は満開!そしてお花見日和。そんな中で多くの方々が足を運んでくださいましたこと、本当にうれしい限りです。いらした方にはまず、花まつりの「花御堂(はなみどう)」や甘茶を楽しんでいただきました。太鼓の音とともに開演し、信行会の面々による和讃のご披露。これらの模様は次回のお便りで!


続いていよいよ講談。赤い毛氈が敷かれ、釈台が用意されたお席に漆黒のお着物姿の京子さんが出囃子の音と共に現れます。そして張り扇をパンッと鳴らす・・・皆、すぅーっと講談の世界に引き込まれていきました。

はじめに講談について教えていただいた後、源平盛衰記の那須与一のくだり、上野の清水観音堂の秋色桜(しゅうしきざくら)の縁起といったお話をしてくださいました。京子さんの素敵なお姿、張りのある声と春のうららかな陽気、本堂内の静かだが凛とした空気、その全てがあいまって、雰囲気ある中での講談会となりました。聞き入ってうなずいたり笑ったりしている皆様のお顔が印象に残ります。

お子様向けの「森のくまさん」の講談もまた新しく興味深いものでした。自分の知っているお話が講談として語られるというのはとても楽しかったようです。

英語版講談も初めて聞きました。和と洋のコラボレーションの新しい形!果敢な挑戦に、講談の新たな一面を垣間見たような気がします。

お時間となりましたのでこの続きはまたいづれ・・・という具合で良い所で終わってしまうのも、講談の魅力の一つといえますよね。まだまだ書きたいところ、お時間・・・とはなりませんが!?今日のお便りもこれにて完。(萌黄)

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