甘茶番の七福神だよりvol.2

前のお便りに引き続き、七福神めぐりで甘茶番がふれた出会いをお便り致します。

<今年もまたお会いできましたね>
ご朱印のときや甘茶のとき、参拝の皆さまと色々なお話をさせていただくのですが、そうこうするうちに以前にお見えになった方のお顔を覚えるようになりました。

おばあちゃまの手を引いて毎年みえる三世代のご家族、メンバーが増えたファミリー、お友達で連れ立ってお見えになるグループ、恒例の年頭行事とされているご姉妹・・・一年越しで見知ったお顔に出会えるのは本当に嬉しいことです。

中でも、ご年配の方のお元気なお姿とお子様の成長が心に深く刻まれます。ご年配の方が今年もお元気な姿でお越しになるご様子は本当に嬉しく、「今年もお元気そうで・・・」と会話も弾みます。中には「今年また本堂に上がれて本当に良かった。また来年も歩いて堂内へ上がれるように、頑張りますね!」とおっしゃる方もいて、それはそれはもう、「七福神にたずさわることができて本当に良かった」と思える瞬間です。

また、お子様の成長の早さにもよく驚かされます。ご両親のお顔を拝見して「前にもお見えになりましたね・・・」とお声をかけさせていただくのですが、最初にお子さんが走ってお見えになった時などは、恥ずかしながら気付かないことも・・・そうこうしているとお子さんの方がよく覚えてらしたりして、「ボク、一昨年甘茶をお替わりしたんだ!」と教えてくれたりするのです。数年前には乳母車に乗せられて来たお子さんが今や小学生になって、妹さんの面倒を懸命に見ていたり・・・そんな素敵な姿を目にすると、日本の行く末すら明るく思えます。

<あらためて佐倉七福神めぐりをおもう>

今年は、佐倉市の広報番組「チャンネルさくら」の収録が1月4日にありました。ひとつひとつ確認しながら、撮影が丁寧に行われていたのが印象的でした。また、レポーターの方のお人柄がにじみ出たインタビューも素敵でした。

一方、その間にご参拝くださった方々にはちょっと慌しかったと思います。すみません・・・

本日、出来上がった番組が放映となりましたが、とても細やかに作られており佐倉の歴史や長く人々に大切にされてきた良さを再確認できる番組でした。

今年で七年目を数えた佐倉七福神めぐり。最初の数年は慣れないことも多く、色々なことがありました。けれど、そういった事が積み重なって、今につながっているのだと思います。
イベント性こそ決して高くはありませんが、人と人の顔が見える、言葉を交わしてゆったりとした時間が流れる・・・そんなところが佐倉の七福神めぐりの良さだと私は感じています。それぞれの寺社がそれほど離れていない上に土地自体の起伏があるために適度な運動となるのも良いということも、日ごろの運動不足を気にされている方々からお聞きしています。

何となく忙しく日々が過ぎ、何となく派手なパフォーマンスのイベントに足が向き・・・かくいう私も普段はそういう一人かもしれません。「お正月ぐらいのんびり過ごすことにしています。だから毎年ここでお会いできるのを楽しみにしています。」できるだけ多くの方にそう感じてもらえるように、これからも周りの方々と協力しながら続けていきたいものです(甘茶番)。

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