お坊さんへの道vol.1 “発心(ほっしん)”

こんにちは。今日は、「お坊さんへの道」と題して書きたいと思います。つまり、お坊さんを志すことにしたわけなのです。「どうして?」「どうやって?」などなど・・・お思いになる方も様々おられることでしょう。私の目線、そして、共に修行している兄弟弟子(ここでは「紫紺」さん、としましょうか)の目線で、完結編まで何回か書きたいと思っています。

さて、かの「紫紺」氏、発心あって本年1月より住職の弟子となりました。お墓参りや七福神めぐりで最近ご来寺くださった方の中には「あれ?妙隆寺に住職以外の男性が?」とお気付きになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
お寺という環境で育ち過ごす中で、自分なりにお寺のためにできることは何だろうと考えて「お坊さん」という道を選んだ私と、同じくお坊さんを志す「紫紺」氏と、二人揃って僧侶の道を歩みはじめることとしました。

まず行うことは・・・お寺で得度をしたあと、「度牒(どちょう)」の交付を本山である清澄寺(千葉県鴨川市)で受けます。これによって、「日蓮宗の得度をしました」ということが宗門に認められるわけです。

なぜ清澄寺で行われるか?というと、日蓮聖人が得度した場所、そして初めて「南無妙法蓮華経」とお唱えになった場所が清澄寺だからです。昇る朝日に向かってお唱えになったため「旭が森」と呼ばれています。房総半島の太平洋側の高台に位置しますので、朝日がとても美しいところです。

お経や所作もそうですが、お坊さんになるには「教義」も学ばねばなりません。それにはいくつかの方法があるのですが、私たちは、立正大学に通うことにしました。立正大学の仏教学部では、「僧階単位」といって規定の科目を履修することで教義を学べる制度があります。最低2年かかり、昼夜間で開講されています。
私は現在ほかに仕事をしていますので、夜間に週4日通うことにしました。火曜~金曜に2科目ずつ・・・土日はお寺の法務を手伝いますのでなかなかハードな日々になりそうです。不安が無いわけではありませんが、体に気を付けてとにかく頑張ります!(緋)

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