浄行さまの完成とお庭の工事完了

なかなかお便りを書けないまま、気づけば季節は夏になってしまいました。申し訳ありません!学業と仕事の両立はやはり大変です・・・しかしながら、おかげさまでここまで体調を崩すこともなく続けることができています。

体調といえば、どなたでもここが良くなりたい、鍛えたいと思うような体の箇所が一か所ぐらいはありますよね。私なら例えば・・・心でしょうか。そんな時に頼りにしたいのが浄行菩薩さまです。お庭に先駆けて、お水屋の浄行さまが完成しました。浄行さまは、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を浄めてくださいます。浄行さまのお体の自分の良くしたい箇所に手を置きながら「南無妙法蓮華経」とお唱えし、お水をかけてお参りします。当山にお越しになる方はぜひ、浄行さまにもお参りしてみてはいかがですか。本堂の左手になります。優しいお顔立ちに心が癒されます。

浄行さま向かって右手にある手水鉢はかつて、昔のお稲荷さんの前に置かれていたものです。久しぶりのお目見えに、懐かしく思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。側面には「天保11年」と彫られています。江戸時代と現代のコラボレーションですね!

そして、2月に始まったお庭の工事が完了しました。敷き詰められた石の白さと苔の緑、本堂の瓦のねずみ色、もみじや三つ葉ツツジの葉の青さなどが相まって、すっきりとした風情になりました。もみじや銀杏が紅葉する時期には、きっとまた違った味わいを見せてくれるはずです。また、見る角度によっても雰囲気がだいぶ変わります。お気に入りの場所やお気に入りの季節をここで見つけてみませんか。

お庭が完成して悩ましいのは、落ち葉や石の汚れ・・・特に、当山の環境では落ち葉は避けられません!できた時が一番綺麗、と一瞬思ってしまいますがたぶんそうではなく、年数が経ちお庭と土地が馴染んでいって醸し出されたところでの良さがあるのだろうということに気づかされました。この先、その良さに出会えることを楽しみにしたいと思います。

通路の目地も埋められ、ベビーカーや車いすもかなり快適に通行できるようになりました。工事中にお越しくださった皆様にはご迷惑おかけ致しました。ご協力くださり、有難うございました。

なお、通路には住職の手によりカワイイ趣向が施されております!ぜひ、三門から歩いて探してみてください。(緋)

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