お坊さんへの道vol.3 “行”

こんにちは。「お坊さんへの道」シリーズも今回が第三弾。ここまで「学」の部分を主に書いてきましたが、今日はお経のことを書きたいと思います。

「読経試験」なるものがあります。昨日終えたばかりです。主だったお経、そしてお題目(南無妙法蓮華経)を木鉦(もくしょう:日蓮宗では木魚でなく通常こちらを用います。木魚が「ぽくぽく」という音なら、木鉦は「とんとん」と高い音が出ます。一説では、お堂じゅうの人に聞こえるように、と作られたと聞いています。)を打ちながらあげます。

じつに緊張する時間でした・・・たとえ下手でも、「大きな声であげること」「ゆっくりあげること」を師匠である住職より繰り返しご指導いただきました。緊張しているのは、他の受験者も同じ。緊張が緊張を呼んで、お堂の中はピンと張りつめた空気が流れているのですが、その中で声を張ることの、なんと集中力と体力を要することか!!

結果はともあれ試験が済んでホッとしているのですが、よくよく考えてみると、この「緊張の中で声を張ること」とはこの先も長いお付き合いになるのですね。そういう意味では、昨日の試験はまさしく「第一歩」だったのかもしれません。(緋)

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