雨のなかの豆まき

これまで2月4日の立春に行ってきた「節分立春ご祈祷会(ごきとうえ)」ですが、以前より「お寺からいただいたお豆を使っていうちで豆まきがしたい!」との声をいただいておりました。

そのように思っていただけることがとても嬉しく、その声にお応えすべく、本年よりご祈祷会を2月1日に行うことにいたしました。

たった3日の違いなのですが、七福神めぐりに加えてご祈祷会の準備・・・1月があっという間に過ぎて行きます。そして迎えた当日は・・・なんと曇りのち雨でした。寒い寒い冬の雨。雨のなかの豆まきにいつかは遭遇することになるだろうと心づもりはしておりましたが、こんなにすぐ迎えることになるとは!

当山のご祈祷は朝10時半に始まり、12時、1時半、3時と計四回行われます。そして、3時のご祈祷に引き続いて豆まきが行われます。午前はなんとかもちましたが、午後にはとうとう雨が静かに降りだしました。

雨の豆まきは堂内で。参拝の皆様にはお堂内にあがっていただき、いつもは欄干から行う豆まきを結界の中から行います。欄干からまく場合は、キャッチする方とかなり高さが違うのですが、堂内では両方とも同じ高さです。何だか不思議な一体感が生まれ、小さなお子様の怪我を心配することもなく、和気あいあいと豆まきをすることができました。ご祈祷をお受けになって豆をまかれた方からも、「いつもと違って、のんびり楽しかったね。」と言っていただきました。

悪天候の中ご祈祷へ足をお運びくださった皆様、豆まきにいらした皆様、有難うございました。うまく表現できませんが、自分のためにご祈祷を目の前でしていただくというのは、なんとも言えない清涼感があります。また一年、地に足をつけて頑張っていこう!自然と足が前に出るような感じです。(萌黄)

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